【インプラント】プラットフォームスイッチングについて
- 2015/7/4
- スタッフブログ
こんばんわ!Dcom副支配人です。
プラットフォームスイッチングという言葉、ご存じな方もいらっしゃるとは思いますがご紹介致します。
この考え方は、前提として、ブローネマルクタイプのインプラントが研究対象になっています。
ですので、ストローマンのテッシュレベルは基本的には関係ありません。
「プラットフォームスイッチング」は、インプラントのネック部から装着されたアバットメントに移行する際、多くの場合、同じ径、もしくはアバットメントの方が大きい径で立ち上がっていくものでした。
ところが3iインプラントのDr.ラザーラらが、ある理由でインプラント径よりもやむなく小さい径のアバットメントを装着していた症例の経過観察において、これまでのインプラントでは多くの場合発生していた、ネック部周辺骨の第1スレッドまでのロート状の骨吸収が見られないことに気づきました。
これはなぜかを考えて、導き出した理由づけが「Biolo gic Width / 生物学的幅径」という考え方です。
インプラントとアバットメントはスクリューによりきっちり装着されてはいるが、そこには小さな間隙(マイクロギャップ)が存在する。インプラントと骨の接触界面が、ここを避けて、約1mm下方に落ち着くが、これは、生体の防御反応であり、致し方ないものだ。このため、通常のインプラントとアバットメントの連結様式では、第1スレッドまで骨が下がってしまっていた。
これを避けるために考えられたのが、1サイズ小さい径のアバットメントを装着することで、接合面(マイクロギャップの位置)を内側へずらし、Biologic Widthは変えられないものだが、距離を稼ぐことで、骨の接触スタート位置を上方にもってこよう、という手法です。
彼らはこの手法を「プラットフォームスイッチング」と名付けました。
詳しい説明はこちら(インプラントネットにリンク)